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Posted by さがファンブログ事務局.

危険なメソッド ~二つの危険?

冒頭は、パイレーツ・オブ・カリビアンのエリザベス・スワン役のキーラ・ナイトレイが精神を患い、ユングのいる病院へ馬車で運び込まれるシーン。あごを突き出し、ユングの質問に答える様子は、こわいほど圧巻でした。

危険なメソッドは、「談話療法」という治療法のことなのでしょうが、キーラ演じるザビーナは子どもの頃にお父さんにお仕置きで裸のお尻を叩かれたことで、そうしないと性的興奮が得られないようになってしまい、とうとうユングにその行為を求めてしまいます。この行為も危険なメソッド

ユングとフロイトという精神分析の権威が一時代にこういう関係だったことも知りませんでした。その二人の夢分析など、興味ある方には、おもしろい映画だと思います。

それはそうと、キーラの裸のシーンもありました。あとでネットを見ていたら、彼女は胸が小さいので上半身を出すのは気にならないそうです。「ふがいない僕は空を見た」の田畑智子ほどではありませんでしたが、ちょっと意外でした。

(以下、シエマHP)
 ヒストリー・オブ・バイオレンス」「イースタン・プロミス」のデヴィッド・クローネンバーグ監督がクリストファー・ハンプトンの舞台劇を映画化したヒューマン・ミステリー・ドラマ。二人の偉大な心理学者ユングとフロイトの友情と決別の軌跡を、知られざる史実をベースに実在したある女性患者との関係に焦点を当ててミステリアスかつ官能的に描き出す。出演はユングとフロイトにそれぞれマイケル・ファスベンダーとヴィゴ・モーテンセン、そして二人の研究と交流に多大な影響を与えた女性患者ザビーナにキーラ・ナイトレイ。
 1904年、チューリッヒ。若き精神科医ユングは、精神分析学の大家フロイトが提唱する“談話療法”を新たな患者ザビーナに実践し、彼女の心の奥底に眠る性的トラウマを突き止めて治療に成功する。しかし二人はいつしか医者と患者の一線を越え、愛人関係に。そんな中、一度は師弟のような友情を築いたフロイトとの間にも溝が生じ始めるユングだったが…。

  


Posted by シロクロアリス. 2013年01月28日17:39 | Comment(1)

高地戦 ~敵と戦うのではなく、・・・

壮絶な戦いでした。
エアロKという領土争いの要となる高地をめぐる凄絶な争奪戦。30数回も奪い、奪われる中で、手紙やお礼の酒などをそこに埋めることで、お互いのコミュニケーションが生まれるのですが、最後は、停戦協定締結後、その発効までの現場の兵士を無視した12時間の戦闘命令でほとんどの兵士が死んでいきました。協定締結を喜び、偶然遭遇した敵との一瞬のこころの交流も冷徹な戦闘命令で、より険しい戦いになってしまいました。

埋めてあった手紙の中には、妹を頼むという敵の家族の写真が。そこに移っていた妹が気に入って、依頼を無視して写真の中の1枚を家族に送らないで自分の胸に入れて戦うスヒョク。でも、そのスヒョクを撃ったのは、「2秒」という呼び名がついたスナイパーになったその女性。「2秒」というのは、撃ち殺されて2秒後に発射音が聞こえる、つまり700メートルくらいのところから正確に射撃するということです。

ウンピョが着いた前線には、思いがけず若い隊長が。でも彼が隊長になった背景には、すさまじいまでの出来事がありました。そして、死んだと思っていたスヒョクは、仲間を守るためには、上官を殺すほど、現場の苦悩を抱えていました。

「我々は、敵と戦っているんじゃない。戦争と戦っているんだ」。劇中のこのセリフが心に染みました。戦争の無意味さ、残酷さを改めて考えさせられる、いい映画でした。

戦争映画ですので、ちょっときつい画もありますが、お勧めです。

(シエマHP)
「映画は映画だ」「義兄弟 SECRET REUNION」のチャン・フン監督が、境界線の高地を巡って激烈な争奪戦が繰り返された南北戦争最後の戦いを描いた衝撃の戦争アクション。戦争の不条理に翻弄される南北兵士たちの無念と戦場の狂気を迫真の戦闘シーンとともに描き出す。主演は「マイ・ブラザー」「トンマッコルへようこそ」のシン・ハギュン、共演にコ・ス、イ・ジェフン。
 1953年。1950年6月に始まった朝鮮戦争は停戦協議が難航し、泥沼化していた。最前線では南北両軍が、いつやって来るかも分からない停戦の日を睨みつつ、境界線の高地を巡って、幾多の犠牲もいとわず互いに奪い合う地獄の高地戦が繰り広げられていた。ある日、その高地に韓国防諜隊中尉カン・ウンピョが送られることに。前線の部隊に人民軍の内通者がいるとの疑いが強まり、その調査を命じられたのだった。彼はそこですっかり変わり果て、冷徹な戦争マシンと化したかつての戦友キム・スヒョクと予期せぬ再会を果たすのだが…。
  


Posted by シロクロアリス. 2013年01月15日17:20 | Comment(3)

最終目的地~真田広之の役柄は?

「あの日あの時愛の記憶」を観終えてシエマのエレベーターを出たところに掲出してあったポスターが気になって、久しぶりにシエマに連続出勤?しました。アンソニー・ホプキンスたちと一緒に真田広之もいて、「それぞれの愛のかたちを見つける」とかいうコメントのあるポスターです。

あらすじは、↓のシエマHPによく要約されています。

大学に残るため、「ゴンドラ」という小説だけを残したユルスの伝記を書くための遺族の公認をもらおうとはるばるウルグアイに出かけたオマー。凪いだというか倦んだというか、そんな日々を送っていた遺族が、オマーという突然の来客のせいで、それぞれ心に風が吹き出し、最後はそれぞれの愛の形を見つける。そこが「最終目的地」。ゆったりとしていて静かな映画でした。

気になる真田広之の役柄は、徳之島生まれで、15歳くらいのときにアンソニー・ホプキンス(ユンスの兄)の養子となりイギリスで生活し、ウルグアイに移ってきた40歳の日本人。アンソニーの恋人。アンソニーは、25年も真田の人生を奪ったことを悔やみ、母の形見の宝石を売って、そのお金で真田に新しい人生を送るように言うのですが、それを拒む真田。英語、上手でした。

写真の場面は、アンソニーと真田が別れたくないという気持ちで、キスするところです。

意外な役ですよね。

(シエマHP)
日本でも評判を呼んだピーター・キャメロンの同名小説を名匠ジェームズ・アイヴォリー監督が映画化した文芸ドラマ。自殺した作家が残したウルグアイの古い邸宅で、時が止まったかのような静かな生活を送る遺族たちが、作家の伝記執筆の許可を求めて現われたアメリカ人青年の登場によって様々な変化を引き起こしていくさまを、退廃的にしてエキゾチックな雰囲気の中、繊細かつ格調高い筆致で描き出していく。出演はアンソニー・ホプキンス、ローラ・リニー、シャルロット・ゲンズブール、オマー・メトワリー、真田広之。
 アメリカの大学院生オマーは、自殺した作家ユルスの伝記を執筆すべく遺族の公認を求めるも、あえなく拒絶されてしまう。しかし恋人に鼓舞され、直接面会して説得するため南米ウルグアイの人里離れた亡き作家の邸宅へと向かう。そこでは作家の妻、作家の愛人とその娘、作家の兄とそのゲイの恋人が奇妙な共同生活を送っていた。さっそく交渉を始めると、兄のアダムからは条件付きながらすんなりと公認を得られた一方、妻のキャロラインには頑なに反対されてしまう。そんな中、作家の愛人アーデンとの距離が急速に縮まっていくオマーだったが…。

  


Posted by シロクロアリス. 2013年01月10日13:00 | Comment(1)

あの日あの時愛の記憶~新年にふさわし、いい映画でした。

ラストシーンがよかった。

アメリカからトマシュに会いに来たハンナが乗るバスがトマシュの家に近づく。同じとき、トマシュはガレージを開け、車に乗り込み・・・。このまま、すれ違うの?と心配させられたのですが、終点のバス停には車の屋根に花束を置いたトマシュがハンナを待っていました。そして、戸惑いながらバスから降りてきたハンナとトマシュが、10メートルくらいの距離を置いて30数年ぶりに顔を合わせたところで終わりました。もう少し二人の再会の様子を観たい、エンドロールに何かあるのではと期待させられながら、そのままエンドロールも終わりました。もう少し、と思わせるこのラスト、よかったなー。

現在と過去が交互に現れる形式で、記憶を辿るハンナの心の動きがしっかりと伝わってきました。若いころのハンナ、美人タイプではないですが、とてもきれいでした。

アウシュビッツから始まる過酷な物語ではありましたが、トマシュとハンナの美しいLove Story でした。新春、第1号の映画にふさわしい、いい映画でした。

映画の概要は、↓のシエマのHP記事をご覧ください。今年も、ビンテージカードをもってシエマにいきます。

 アウシュヴィッツ強制収容所で恋に落ち、命懸けの脱走に成功しながらも直後に生き別れてしまった恋人たちが、30数年の時を経て運命の再会を果たしたという奇跡の実話を基に描く衝撃のラブ・ストーリー。出演はアリス・ドワイヤー、ダグマー・マンツェル、マテウス・ダミエッキ、レヒ・マツキェヴィッチュ。監督はアンナ・ジャスティス。

 1976年、ニューヨーク。ドイツからアメリカに渡って結婚し、優しい夫と娘とともに幸せな日々を送る女性、ハンナ。ところがある日、テレビから聞こえてくる声にショックを受ける。死んだと思っていたかつての恋人、トマシュに間違いなかった。それは1944年のポーランド、アウシュヴィッツ強制収容所でのこと。ユダヤ人の彼女は、政治犯として収容されていたトマシュとそこで出会い、恋に落ちた。トマシュはレジスタンス活動に加わっており、収容所内の実態を写したネガフィルムを持ち出すという過酷な任務を控えていた。脱走計画が着々と準備される中、彼は周囲の反対を押し切り、ハンナも一緒に連れ出すという危険な賭けを強行するのだが…。
  


Posted by シロクロアリス. 2013年01月08日12:14 | Comment(0)