スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新の無いブログに表示されています。
新しい記事を書くことで広告が消せます。
  

Posted by さがファンブログ事務局.

サニー -あの日に帰らなくても友情は素晴らしい-


©2011 CJ E&M CORPORATION, ALL RIGHTS RESERVED

イム・ナミ(ユ・ホジョン)は夫と高校生の娘の世話にいそしむ裕福な主婦。母の入院先で、ハ・チュナ(ジン・ヒギョン)と再会する。チュナはソウルの女子高に転向したナミをグループに入れてくれたリーダーだった。25年ぶりの再会に感激する2人。しかし、チュナの余命があと2か月であることを知る。「昔の仲間に会いたい」と言うチュナのために、散り散りになった仲間を探し始めるナミ。あの日々を思い返す旅が始まる。

誰もが経験したはずの青春のまぶしさを振り返りるのですが、その過去が憎いくらいにまぶしくパワフル。アホなことして遊んでたなーとか、なんでそんなに笑ってたんだっけ?とか。そんな光景もまたパワフルかつリアル。コメディにジャンル分けされてたりもしますが、そんな枠にとどまりません。

それでも今は…。あのとき描いた夢や希望と現実との落差に、立ち止まり悩まない人はいないでしょう。登場する7人の女性も、不自由はないけど娘が心を開いてくれないナミ、娘と一緒に暮らせずに酒をあおるポッキ、など、普通に語るとツライ人生ばかりです。

7人とも、背負っている人生の荷物の種類や重さは大きく異なるのですが、力を合わせてぶっ飛ばして飛び蹴りしていく彼女たちの友情に、快哉を叫びたくなる素晴らしい作品でした。友情ものや青春ものって、泣けるようにできていても、パンチがあってパワフルって珍しい気がします。韓国映画ってほんとすごいです。

「スタンド・バイ・ミー」での音楽が素晴らしいように、この作品もシンディ・ローパーの「タイム・アフター・タイム」がバシッとはまっています。カバー曲なのですが、とてもいい。
映画館を出てくる人が皆幸せそうでした。リピーターも多いようです。
ぜひシエマで上映してください!!

オフィシャルサイト
http://sunny-movie.com/index.html  


Posted by ぽてち. 2012年06月16日00:25 | Comment(2)

シェイム-哀しいけど美しい依存症-


© 2011 New Amsterdam Film Limited, Channel Four Television Corporation and The British Film Institute

「描かれるのはセックスだけ。
しかしあなたは、彼の人生そのものを覗きみる。」
がキャッチコピー。
どんだけエロいのかと思いきや、美しく物悲しい映画でした。

NYの高級マンションに暮らすブランドン(マイケル・ファスベンダー)。多くの女性から好印象を抱かれるイケメンだが、彼は極度のセックス依存症。行きずりの女や娼婦とセックスし、暇さえあれば自慰に耽る。それでもそれなりに日々を暮していたブランドンのもとへ、恋愛依存症でシンガーでリストカット癖のある妹のシシー(キャリー・マリガン)が転がり込んでくる。彼の日常は徐々にバランスを崩し始める。

ブランドンの悲しさは、愛を伴わないセックスしかできないこと。
「なぜだ!」と昼夜問わず自問自答する結果、もっともっとと虚しい方へ突き詰めていってしまうブランドン。
この人ずっとこのままなのかと思うと、ほんとに気の毒になりました。
ブランドンやシシーがなぜセックス依存症やリストカットに走ってしまうのか、は語られません。想像してみろ、ということでしょうか。

マイケル・ファスベンダーはスゴイ。「X-MEN ファーストジェネレーション」の予告で観た人だ!と後で気が付きましたが、この人の出る映画、これからも観たいです。憂いを称えた表情がサイコーです。監督が、とても美しく洗練された感じで撮っているように思いました。職場以外はほぼ裸なのですが、アートっぽい映像で、シャープでカッコいいです。流れる音楽もクラシックの名曲だからかも。ヴェネチア映画祭では主演男優賞を受賞。

キャリー・マリガンも素敵。劇中でジャズの名曲を歌います。「ドライヴ」もよかった!「ドライヴ」のほうがかわいかった!かも。

物悲しいけど、良作です。おすすめです!
シエマで6月16日から。
http://ciema.info/index.php?itemid=2384  


Posted by ぽてち. 2012年06月10日00:37 | Comment(4)

「セイジ -陸の魚-」 。観てから原作読みました。

予告編やシエマHPの紹介文で気になったので、セイジを観ました。

あわただしく過ぎていく日常の中で、「僕」が20年前の夏に向かって車を走らせるところからスタート。たどり着いたのは、HOUSE475というドライブイン。

20年前の夏、「僕」は、自転車で気ままな一人旅。そこで、酒屋の軽トラと事故って怪我をし、治療のために連れて行かれたのが、475。

そこは、寡黙なセイジが任されている店で、夜な夜な、常連が集まり、酒をのむ場所。個性的な仲間たちの中で、ついつい棲みついた「僕」は、セイジの寡黙さや謎めいた行動、動物保護団体との生き物に対する考え方の違いの主張などを通して、段々とセイジに関心を持つようになります。

そんな中、セイジがかわいがるゲン爺の孫リツ子に惨劇が。無差別殺人犯が、リツ子の両親を殺害し、目撃したリツ子も左手を切断されてしまいます。

ショックで植物人間のようになったリツ子、それまで自宅に神様を祀り毎日手を合わせていたゲン爺も、それを斧で壊し、人間は何のために生まれるんだ、リツ子はこういうことのために生まれてきたのか、と神を恨み、セイジにことばを投げかけます。

475の常連がリツ子を元気づけようとする中、セイジはどうしてもリツ子のもとへ行こうとしません。でも、「僕」を乗せていくためにリツ子の家に行ったセイジは、ゲン爺から頼まれリツ子の前に。セイジの顔を見ても、変化のないリツ子。そんなリツ子を見てセイジは、・・・。

ふたたび、20年後。475を訪ねた「僕」の前には、成長したリツ子が素敵な大人になって現れました。

観終わって、原作の辻内智貴の小説「セイジ」を読みました。原作より、映画のセイジは寡黙で、設定も原作にはない親を殺して少年院に入っていたという設定。ゲン爺も原作は樵で、自転車事故もないし、リツ子との再会場所も東京の保育園だったり、10年前だったり、結構変えてありました。映画と小説で、セイジのイメージはかなり違いました。

あさって、8日(金)まで。
  


Posted by シロクロアリス. 2012年06月06日17:28 | Comment(1)