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Posted by さがファンブログ事務局.

シェイム-哀しいけど美しい依存症-


© 2011 New Amsterdam Film Limited, Channel Four Television Corporation and The British Film Institute

「描かれるのはセックスだけ。
しかしあなたは、彼の人生そのものを覗きみる。」
がキャッチコピー。
どんだけエロいのかと思いきや、美しく物悲しい映画でした。

NYの高級マンションに暮らすブランドン(マイケル・ファスベンダー)。多くの女性から好印象を抱かれるイケメンだが、彼は極度のセックス依存症。行きずりの女や娼婦とセックスし、暇さえあれば自慰に耽る。それでもそれなりに日々を暮していたブランドンのもとへ、恋愛依存症でシンガーでリストカット癖のある妹のシシー(キャリー・マリガン)が転がり込んでくる。彼の日常は徐々にバランスを崩し始める。

ブランドンの悲しさは、愛を伴わないセックスしかできないこと。
「なぜだ!」と昼夜問わず自問自答する結果、もっともっとと虚しい方へ突き詰めていってしまうブランドン。
この人ずっとこのままなのかと思うと、ほんとに気の毒になりました。
ブランドンやシシーがなぜセックス依存症やリストカットに走ってしまうのか、は語られません。想像してみろ、ということでしょうか。

マイケル・ファスベンダーはスゴイ。「X-MEN ファーストジェネレーション」の予告で観た人だ!と後で気が付きましたが、この人の出る映画、これからも観たいです。憂いを称えた表情がサイコーです。監督が、とても美しく洗練された感じで撮っているように思いました。職場以外はほぼ裸なのですが、アートっぽい映像で、シャープでカッコいいです。流れる音楽もクラシックの名曲だからかも。ヴェネチア映画祭では主演男優賞を受賞。

キャリー・マリガンも素敵。劇中でジャズの名曲を歌います。「ドライヴ」もよかった!「ドライヴ」のほうがかわいかった!かも。

物悲しいけど、良作です。おすすめです!
シエマで6月16日から。
http://ciema.info/index.php?itemid=2384  


Posted by ぽてち. 2012年06月10日00:37 | Comment(4)