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Posted by さがファンブログ事務局.

「テンペスト」 映画と戯曲の違い

シェイクスピアは、この作品を最後に筆を折った―
と聞くとどうしても見たくなり、予告編の凄味もなかなかだったので、鑑賞。

ナポリ王は航海の途中に荒波にもまれ、難破する。
たどり着いた先は、かつて実の弟にナポリ公国を追放された
大公プロスペラ(ヘレン・ミレン)が支配する絶海の孤島だった。
大公プロスペラは、かつて自分を裏切ったものたちへの復讐を開始する。

鑑賞結果は…
・最初に出てくるヘレン・ミレンの顔がコワい
・道化の意味がよくわからない
・セリフが全部舞台風
の3点セットにより、撃沈(軽く眠)してしまいました。

それでも衣装はかっこいい。
ヘレン・ミレン、さすが英国を代表する女優です。凛としてます。

ジュリー・テイモア監督が原作を重んじ、シェイクスピアに敬意を払っているのは分かるのですが、舞台ではなく映画を見に来たわけなので、セリフがすべて舞台風だと、なんかとっても違和感が…。

何幕もある舞台では、道化や酔っぱらいのシーンで、息抜きは必要ですが、映画ですと流れが切れてしまいます。

シェイクスピアの舞台がお好きな方は、舞台と映画を見比べてみるのも面白いかもしれませんね。くどいですが、衣装と絵は極めて綺麗です。空気が澄んでる感じのする映像ですね。

映画をたくさん見てると、いろんな映画に出会うのだということがよくわかりました。

シエマで、9月30日(金)まで。
http://ciema.info/index.php?itemid=2118  


Posted by ぽてち. 2011年09月19日09:41 | Comment(0)

「キッズ・オールライト」

また更新が空いてしまいました。
けっこう観てるんですが、怠惰なのですみません。
飯田橋ギンレイホールで観たのは「キッズ・オールライト」。
場内は10席ほどしか空いてませんでした。

ニック(アネット・ベニング)とジュールス(ジュリアン・ムーア)はレズビアンのカップル。18歳になる娘ジョニと15歳の息子レイザーと郊外の一軒家で仲良く暮らしていた。年頃のレイザーは、母親たちに精子を提供した“父親”の存在が気になり始める。ジョニとともに父親捜しを始める。やがて、地元で人気レストランのオーナーを務めるポールという男性が生物学上の父親であることが判明。気さくなポールに打ち解けてゆく二人。それを知ったニックとジュールスは、事態を穏便に終息させようと、ポールを自宅に招いて食事会を催す。

ニックは稼ぎ頭、ジュールスは専業主婦で口うるさい。
この二人のママの関係は、ポールの登場によって揺さぶられていきます。
一方、気ままな独身生活を送るポールも、家族を持つ喜びを、ジョニとレイザーによって気づかされていきます。
それがどれも軽快なテンポで描かれているのがこの映画の素晴らしいところ。

家族の形も抱える悩みも、みんなそれぞれ違うけど、乗り越えていく過程は同じなのかもしれません。
後半になるほど子供たちが大人に見えてきます。
性への興味や友達との別れなど、年ごろエピソードもしっかり織り込まれています。

ほんとに気持ちのよい、前向きな映画でした。
いい家族に元気づけられ、映画館を出る足取りは軽くなります。
たくさんの人に観てほしいなぁ。

シエマで、9月23日(金)まで。
http://ciema.info/index.php?itemid=2031  


Posted by ぽてち. 2011年09月18日10:00 | Comment(5)

「ショパン 愛と哀しみの旋律」

永らくご無沙汰しておりました。
ちょっと8月は遊び過ぎて映画をあまり観ておらず…。
そんなわけでこの作品も半年前に観たものです。

(C)2002, A Jerzy Antczak Production, All Rights Reserved
.
ピアノの詩人・ショパンと恋多き女として知られる作家ジョルジュ・サンドとの愛を描いた作品。
自由な音楽を求めて祖国ポーランドを離れ、パリへとやって来たショパン(ピョートル・アダムチク)。
なかなかチャンスに恵まれず苛立つが、フランツ・リストの紹介で社交界デビューを果たす。
そこで注目の女流作家ジョルジュ・サンド(ダヌタ・ステンカ)と出会い恋に落ちる。
離婚歴のある年上のサンドの包容力、母性に包まれ、ショパンの才能はさらに開花していく。

音楽は素晴らしいです。言うことなし。
「シャネルとストラヴィンスキー」「クララ・シューマン 愛の協奏曲」など、
音楽家を扱った作品はここ数年多いですね。
「ショパン~」にも期待していました。この上記2作も良かったから。

が、残念ながらこの2作とはだいぶ離れてる感じも。
サンドの娘ソランジュや息子モーリスと、ショパンは全然うまくいきません。
このドロドロの確執、史実に基づいてるんでしょうね。たぶん。
でも、それより音楽もっと聞かせてくれー、という感じ。

ショパンは、ずっとがなり立ててしゃべる人だったのでしょうか。
ずっと爆音でしゃべってるようにしか聞こえませんでした。
繰り返しますが、音楽はいいです。
ショパンの演奏シーンも2、3回あります。
それ以外は痛いです。ハイ。
予告編で期待しないように、音楽に期待しましょう。

シエマで、9月16日(金)まで。
http://ciema.info/index.php?itemid=2025  


Posted by ぽてち. 2011年09月04日23:42 | Comment(4)