『パリよ、永遠に』~今、パリがあるのは奇跡かも知れない

『パリよ、永遠に』~今、パリがあるのは奇跡かも知れない
パリには2回行きました。最近では、おととし。シテ島やセーヌ河畔を散策し、ノートルダム大聖堂の静謐な空間の中でゆっくりとした時間を感じる。あの周辺を思い出すだけでも、もう一度パリへ行ってみたいと思います。

そんなパリは存在するのが当たり前で、なくなっていたかも知れないということを考えたこともありませんでした。

映画は、ほとんどホテルの部屋(この部屋には秘密もあります)での、ドイツ軍パリ防衛司令官コルティッツと、パリで生まれ育った中立国スウェーデン総領事ノルドリンクの駆け引きです。会話だけでなく、しぐさ、目線にも一つひとつ意味があって、その意味を考えるだけでも面白い映画でした。

急な発作に見舞われて薬をとって欲しいと頼むコルティッツ。その薬を入れている引き出しには拳銃も。一瞬手が止まるノルドリンク。そのほか、残念ながら意味を理解できなかったけれど、きっと意味があった目線。

最後に、コルティッツが爆破を中止する指示を出してホッとしたのも束の間、現場では命令を無視する動きもあって、最後まで緊張感のある映画でした。

エンドロールでは、2人のその後についての説明もあります。
おもしろいですよ。83分と比較的短い映画です。6月19日まで。
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(以下、シエマHPから)
エッフェル塔も、オペラ座も。ヒトラーはすべてを燃やし尽くしたかった。しかし、パリは守られた。そこには何があったのか。

第二次世界大戦末期、ナチス・ドイツ占領下のフランス。
この日、エッフェル塔も、オペラ座も、ノートルダム大聖堂も・・・パリの象徴でもあり、世界に誇る美しき建造物はすべて、爆破される運命にあった。アドルフ・ヒトラーによる「パリ壊滅作戦」が今まさに実行されようとしていたのである。かつてパリを訪れたヒトラーは、一瞬にしてこの街の美しさの虜となった。戦時下のベルリンが廃墟と化した今、パリの美しさが許せない。ドイツの敗北は時間の問題だったが、ヒトラーは嫉妬ゆえに破壊を命じたのだ。しかし、最後の最後で、パリは生き残った。 そこには、パリを守るために一世一代の「駆け引き」に出た一人の男の存在があった

パリの破壊を命じられた男V.S.パリを守りたい男。運命の一夜のスリリングな「駆け引き」に一瞬も目が離せない。

ヒトラーにパリ壊滅作戦を命じられたドイツ軍パリ防衛司令官コルティッツと、パリで生まれ育った中立国スウェーデン総領事ノルドリンク。物語は、ノルドリンクがコルティッツを思いとどまらせようと、ドイツ軍が駐留するホテル ル・ムーリスの一室を訪れるところから始まる。正攻法では説得は成功しない。相手の懐を探りながら押したり引いたり…ひとつの仕草さえも「駆け引き」だ。時には誠心誠意の愛情を込めた巧みな心理戦。ノルドリンクの外交術こそ、この映画の醍醐味であり、アクション映画とは違ったスリルを存分に味わえる。

フランスで大ヒットした舞台を、ドイツの名匠シュレンドルフが舞台と同じデュソリエ、アレストリュプの二大名優で映画化。



この記事へのコメント
パリ、今年の一月に初めて行きました。テロから間がなかったので緊張感はあったものの、美味しくて魅力的な街でした。
もっとゆっくり歩いたり楽しみたかったです。この映画は二人舞台のような感じですか?パリの風景も出てくるんでしょうか。残念ながら見逃しました…。また行きたい街の一つです。
Posted by ぽてち at 2015年06月18日 22:08
ほぼ2人舞台のような感じですが、もちろんパリの美しい風景も出てきます。ローマは行きましたか。ローマ、いいですよ。
Posted by シロクロアリス at 2015年06月19日 12:21
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