考えることの多かった映画。「ゆれる」

佐賀シネマクラシックスもあとわずか。

考えることの多かった映画。「ゆれる」「ゆれる」を観てきました。オダギリジョーと香川照之の兄弟が生い立ちを背景に自分との葛藤でこころが「ゆれる」、真木よう子も自分の生き方や東京へのあこがれに「ゆれる」、事件の起こった吊り橋も「ゆれる」。まさに「ゆれる」というタイトルがぴったりの映画でした。

兄弟って難しいんですよね。特に同性の場合、この兄弟みたいに難しいのかも知れません。私は姉だけなので、そこはよくわかりません。でも、オダギリジョーが、子供のときのビデオで兄から手を差し伸べられている映像を観て涙した気持ちはよくわかりますね。

その瞬間の嫌悪感で、7年もの懲役に追いやった自分のこころをどう整理していくんでしょう。バスに乗り込む兄の笑顔だけで救われるのかな?

父親と弁護士をしている伯父の兄弟も同じでしたね。

真木よう子の出る時間が短いのが残念でしたが、考えることの多いいい映画でした。

(以下、シエマHP)
ゆれる
後に、「ディア・ドクター」「夢売るふたり」と立て続けに話題作を発表することになる西川美和監督の代表作。東京で写真家として活躍する弟と、地元のガソリンスタンドで働く兄、タイプがまったく異なる2人の心理的な葛藤を、張り詰めた緊張感で描く。2人の幼なじみである女性が渓流にかかったつり橋から転落、現場にいた兄と、唯一の目撃者である弟の微妙な心の動きを、西川監督が鋭く演出している。オダギリジョー、香川照之、真木よう子と、実力派の俳優が顔を揃える。




この記事へのコメント
ディアドクターもそうでしたが、西川美和監督の作品は、誰にでもなにかしら考えさせる余韻がありますね。モアリズムの音楽とともに。
真木よう子さん、出番少なかったけど、とっても印象に残ってます。
Posted by ぽてちぽてち at 2013年11月19日 00:08
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