スワロウテイル Yen Town

この歌は当時流行ったのでよく聞いていましたが、映画はまったくあらすじさえ知らないまま観に行きました。
世界で一番強い通貨「円」を求めて、日本にやってきた外国人「円盗」(イェンタウン)が住む街「円都」(イェンタウン)。そんなナレーションから始まりました。
イェンタウンの女性が野原で死んでいて、彼女の遺体は警察に。そこにはイェンタウンのたくさんの住人が来ていて、みんな悲しみの涙を流し、葬式まがいのことまでやろうとします。警官に知り合いかと聞かれても、「知らない」と答え、彼女の娘でさえ「知らない」と答えます。葬式代が出せないほど苦しい生活。
そして、孤児となった娘を引き取り、一緒に暮らし始めた娼婦のグリコ。娘の名前を「アゲハ(スワロウテイル・バタフライ)」と付けたのもグリコ。ヤクザの体内から偶然手に入れた「マイウェイ」のカセットテープ。それには、千円札を一万円に変える偽札用のデータが。
このデータで金を儲け、グリコが歌うライブハウスをつくり、グリコのレコードは売り切れになるほど売れていきます。でも、グリコが本当に欲しかったのは、気の合う仲間たちとのライブ。カセットを取り戻そうと暴力の限りを尽くすのは、生き別れていたグリコの兄(江口洋介)。
そんなイェンタウンの厳しい生活やそんな中でもグリコを歌手として世に出そうとする仲間が描かれた、悲しい話でした。そして、最後にエンドロールのCharaの歌。
(以下、シエマHP)
「Love Letter」、「花とアリス」の岩井俊二監督作品。海外ロケによる多様な景色や、入り乱れる言語で、独特の世界観と無国籍感覚を味わえる。舞台は近未来の日本、夢を求めて日本へ流れてきた移民たちの架空の街「円都(イエンタウン)」で、若者たちが栄光と挫折に翻弄される姿をスリリングに描いている。歌手のCharaが主役をつとめ、劇中の架空のバンド「YEN TOWN BAND」名義で発売されたCDアルバムもヒットした。
Posted by シロクロアリス.
2013年07月01日13:00
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