「千年の愉楽」 バンプを聞きながら・・

いま、好きな音楽は、バンプ・オブ・チキン。生きることの難しさや楽しさをありのままに、すごく美しいメロディーに乗せて聞かせてくれるんです。

今もバンプを聞きながら、書いています。この映画、何を書こうと考えていたら、聞こえてくるバンプによく合う気がしてきました。

男前の容姿に生まれた「中本」家の男たちのそれぞれの短い人生。観ているときは、何か破滅的な人生を自ら選んでいく、ただ虚しく悲しい男の馬鹿げた話にしか思えませんでしたが、音楽を聞きながら思い出すと、ひとの人生なんてそれぞれだし、生を受けたことをこの世との縁として自分なりに生きるしかないっていうことだったのかな、と思っています。

「血」を否定しながら、最後は「血」に翻弄されていく3人の男。3人の役者さん、本当に男前だったなー。4月12日までです。

「千年の愉楽」 バンプを聞きながら・・
(シエマHP)
昭和の作家・中上健次が故郷・和歌山を舞台に書いた小説を、『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)』『キャタピラー』の若松孝二監督が映画化した人間ドラマ。若い男たちの奔放ながらも悲しい生と性(さが)を、この地で見つめ続けた老女の視点で描き出す。出演者は、『キャタピラー』の寺島しのぶのほか、高良健吾、高岡蒼佑、染谷将太など実力派俳優たちが顔をそろえる。常に衝撃的な作品を発表する若松監督だけに、ストーリーはもちろん俳優たちの見せる新たな一面にも期待が持てる。

年老いたオリュウノオバ(寺島しのぶ)の脳裏に、この紀州の路地で生まれ、女たちに愉楽を与え、散っていった男たちの思い出が駆け巡る。自らの美ぼうをのろうように生きた中本半蔵、生きることを強く望んだ田口三好、北の地でもがいた中本達男。彼らの誕生から死までを、産婆のオリュウノオバは見つめ続けていたのだった。




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