「川の底からこんにちは」― がんばるしかないっしょ! ―

「悪人」にも出演された満島ひかりさん主演の「川の底からこんにちは」。
弱冠24歳の彼女は、この映画を撮った石井裕也監督と、
この前ご結婚されました~(拍手)。
本作で満島さんは、
「どうせ私なんて中の下なんだから」「しょうがないですよ」が口癖の、
妥協だらけのグダグダOL・木村佐和子を演じています。
上京して5年。仕事は5つ目。彼氏は5人目。
今の彼氏は、職場の上司・新井課長。バツイチ子持ちの彼は、エコライフと編み物が大好き。
父が倒れたことをきっかけに、一人娘の佐和子は実家のしじみ工場を継ぐことに。
仕事を勝手に辞めた彼と子どもを伴って、とりあえず帰郷する佐和子。
その工場で働くおばちゃん達はクセモノだらけ。しかも工場は倒産寸前。
追い込まれた佐和子は、初めて人生に立ち向かいます。
「自分がダメ人間で“仕方ない”から頑張る」という考え方が痛快です。
しじみ工場を立て直すから、お金を貸してくれ、と佐和子が父にお願いする場面。
「佐和子、世の中にはどうにかなることと、どうにもならないことがあるんだよ」
「知ってる。お母さんが死んだとき(佐和子・6歳)から知ってるの」
と笑顔を見せる佐和子。
病床の父をして、「あいつ、カッコいいなぁ」と言わしめます。
「どうせ中の下なら、がんばるしかないんですよ!」
と、おばちゃんたちをのけぞらせる佐和子の大演説。
心が変われば、人生も変わる。
おもいっきり笑って、ちょっと泣いて、けっこう元気になれますよ。
だって、がんばるしかないっしょ!
シアターシエマで11月12日(金)まで。
http://ciema.info/index.php?itemid=1553
Posted by ぽてち.
2010年11月05日18:24
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