酔いがさめたら、うちに帰ろう。
最近、公私共に忙しく、全く映画を観に行けない。買いだめしているDVDすら見る余裕が無い。
しかし、情報だけは入手しておこうと、東京国際映画祭のサイトを見たところ、『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』が「日本映画・ある視点」部門のオープニング作品として告知されていた。
http://www.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=137
戦場カメラマン鴨志田穣氏の同名の自伝的小説の映画化作品である。
http://www.yoisame.jp/
「鴨志田穣」と言っても知っている人はあまりいない。人気漫画家西原理恵子の元夫であり、既に故人である。
鴨志田氏は、西原理恵子さんと結婚し、2児に恵まれたものの、師事していた戦場カメラマン橋田信介の死をきっかけに、依存症が悪化し、家族の崩壊、離婚そしてアルコール病棟に入院となる。
そして、実際に治癒率が低い依存症を克服し、その頃には離婚していた西原理恵子と子供たちが待つ“うち”に帰り、2007年にがんで亡くなるまでの約半年間を、家族と一緒に穏やかに暮らす。
小説「酔いがさめたら、うちに帰ろう。」も入院生活をとてもユーモラスに描いていて、とても面白い。
主演の鴨志田(作中では塚原安行)を演じている浅野忠信は、映画『地雷を踏んだらサヨウナラ』で佐賀県武雄市出身の戦場カメラマン一ノ瀬泰造を演じており、また、小泉今日子主演の映画『風花』では、主人公のレモンと北海道まで旅をする佐賀県出身の若き文部省官僚を演じている。佐賀県人を2度も演じた稀有な役者である。
また、西原理恵子役(作中では園田由紀)を演じるのは、永作博美。ご存知の方も多いと思うが、1980年代後期に松野有里巳、佐藤愛子の3人で、アイドルグループribbonを結成していた。
今でもその当時のままのかわいさがある。
正直、最も西原が描くマンガの西原のイメージに近いのではないかと思っている。
そして、最後に、この作品の主題歌を歌うのは、故忌野清志郎さんである。
主題歌「誇り高く生きよう」は2006年10月にスティーブ・クロッパーをプロデューサーに迎え、ナッシュビルで録音したアルバム『夢助』に収録されている。
この情報だけで、3回は映画館で観る(と思う)。
この作品が、ついに、(多分)シエマで公開される。
シエマのサイトでは、上映期間:今冬と記入されている。楽しみである。
http://ciema.info/index.php?itemid=1707
Posted by 勝手にシエマ応援隊.
2010年10月13日19:10
| Comment(2)
この記事へのコメント
これ、ぜひ観たいです。
「酔いが冷めたら、うちに帰ろう」は、
バリアフリー映画祭(11月26~28日)の
クロージング上映作品にもなっています。
http://ww36.com/m3Ti831jj
シエマでの上映はその後でしょうか。
「酔いが冷めたら、うちに帰ろう」は、
バリアフリー映画祭(11月26~28日)の
クロージング上映作品にもなっています。
http://ww36.com/m3Ti831jj
シエマでの上映はその後でしょうか。
Posted by のぶっきー at 2010年10月14日 09:39
のぶっきーさん
コメントありがとうございます。
バリアフリー映画祭については、不覚にも見落としていました。もっと早く見れるということは、うれしい限りです。
公式サイトでも「12月4日から全国ロードショー」と表記されていますので、劇場公開は、12月からだと思います。
あそらく、東京国際映画祭もそうですが、バリアフリー映画祭などのイベント上映先行でシエマを含め、興行的な劇場公開はそのあとでしょう。
コメントありがとうございます。
バリアフリー映画祭については、不覚にも見落としていました。もっと早く見れるということは、うれしい限りです。
公式サイトでも「12月4日から全国ロードショー」と表記されていますので、劇場公開は、12月からだと思います。
あそらく、東京国際映画祭もそうですが、バリアフリー映画祭などのイベント上映先行でシエマを含め、興行的な劇場公開はそのあとでしょう。
Posted by 勝手にシエマ応援隊
at 2010年10月14日 10:32
