チネ・フェリーチェ(幸せな映画)

埼玉県の北部、群馬県との県境に深谷市という街がある。
特産品の「深谷ねぎ」はグルメ番組でよく取り上げられている。
2006年に周辺の1市4町が合併して現在は146千人弱のそれほど大きくない市だ。合併前の佐賀市の方が大きい。

この街に「深谷シネマ」という50席程の小さな映画館がある。
http://fukayacinema.jp/
この深谷シネマの別名が「チネ・フェリーチェ」、イタリア語で「幸せな映画」という意味だ。

50歳になった男性が「埼玉北部に映画館を」という夢をかなえるために仕事をやめて立ち上がった。
その情熱が多くの人を巻き込んで、ついに2002年7月27日に、同地域としては、30年ぶりに映画館が復活した。
当然、専用の施設は無く、中心市街地の銀行跡を改装し、上映のための機材は、廃業された映画館から譲り受けた。
「まちの映画館(=コミュニティーシネマ)」として、地域に根ざしている。
たった50席しかないのに、経営は、ボランティアスタッフなどに支えられて何とか黒字らしい。

近くのラーメン屋さんが、応援のためとラーメンの割引券を入場券につけたら、そのラーメン屋さんにお客が押し寄せたそうだ。
ラーメン屋を継ぐのを嫌がっていた息子さんが、こんなに客が入るならと跡継ぎになると決めた。
近所の饅頭屋さんが、商品を直接持ってきて売ったら、評判になり、映画帰りの客も増えたとのこと。
今では、街に無くてはならない存在だという。
全国のコミュニティーシネマの成功事例の一つといわれている。

シエマと言う映画館が街中にあることを幸せに思う。


Posted by 勝手にシエマ応援隊. 2010年02月18日12:54 | Comment(0)
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